名古屋市博物館のリニューアルに伴い、今後の展示の仕方・方法について検討していくために、障害者団体の方に常設展示室と特別展示室を見学して、障害当事者またはそのご家族の皆さまのご意見をいただきたいとのことでしたので、現地見学会に参加し、以下の意見をお届けしました。
博物館現地視察(221017)しての意見
愛知県難病団体連合 事務局
〇展示室について
・特別展示室は狭く、通路も狭く感じました。特別展示の「名古屋飛ばし」をさせない環境としてどれ
くらいの広さが必要かを基準に検討し、それに見合う広い展示室が必要です。
・展示キャプションや古地図などが奥の壁に貼られているのは、文字が小さく読みにくいので工夫して
ほしい。
・尾張藩の「石高」などの説明がありましたが、それで、どのような生活ができたのか、現在の生活と
の比較ができる内容にすると興味をもっていただけるのではないでしょうか。
・大小サイズの解説文が掲示されていましたが、全体として少し高い位置に掲示されていたと思いまし
た。老人や子どもは首をそらさないと見えないと思います。また、淡い色合いの背景色に白抜き文字
のデザインもありましたが、見づらいと思いました。
・トイレ付近や展示物前のところどころに中間休憩するための椅子などを設置してほしい。混雑すると
障害になる場合は平日に限定してでも設置してほしい。
・展示室などの構造物については、危険防止のためできるだけ角を丸く加工したものにしてほしい。
・通路の必要なところに「点字ブロック」を設置してほしい。
○その他
・何かしらのこだわり、特徴のある博物館には魅力を感じるし、人も集まります
(人気ランキング参照)。名古屋市○○博物館と、名称からも独自の魅力を発信できるよう検討すべ
きと思います。
・常設展示が先史から三英傑までに重点がありました(それ以降は紹介すべき人物はいないのでしょう
か?)。スペースのほとんどを占めており、近現代の展示スペースは少なく、順路的にも疲れを感じ
る最後でした。こうした位置づけを変える必要を感じました。近現代を感じることができ、名古屋市
の街づくりのこれからに思いをいたすことができるような展示構成を検討してほしい。テレビ塔や
100メーター道路などもあり、産業集積地でもあります。
・その博物館でしか見ることができないものを見るために訪問します。国立博物館はそれぞれに特徴が
あり、見ごたえがありました。ネットで休館日、チケットなど確認してからでかけます。
・鑑賞中に体調を崩した時の対応も示しておいてほしい。
・トイレについて
車いすでも使いやすいよう、入口幅を拡げるなどしてほしい。
大人のおむつ交換もできるよう大型ベッドを設置してほしい。
男性小便器は「壁掛設置」してあり、足元をすっきりさせ、掃除しやすく衛生的です。
病院並みの細菌防止ということも考え、女性用もふくめ他の便器も「壁掛設置」としてください。
以上